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    家を守ってくれると言われるフクロウ。この家を守っていくのは吹き抜けの古材の上に置かれた木彫りのフクロウです。

    和風でもなく洋風でもない…ボーダレスな木が一杯の不思議空間はなぜか落ち着く安らぎの空間でもあります。

    切り落とされた部材のカケラが建築家の手にかかり見事な花瓶に生まれ変わりました。

    以前の建物の25%古材を再利用して建築中の住宅。古材とともにその家の歴史と想いが引き継がれます。

    古い梁を大黒柱に見立てて配置したリビング

    イギリスの住宅寿命は141年、フランスやドイツなどのヨーロッパの国々は石造りの建物の文化がある為か、住宅の平均寿命は100年に迫ろうかというほど長いのが特徴です。消費大国でモノを使い捨てるようなイメージがあるアメリカは、日本と同じように木造の住宅が多いもののそれでも103年という長い寿命なのです。
    対して日本はわずか30年しかありません。木造住宅だから寿命が短いのか、しかし築100年を超える古民家などは各地にまだまだ沢山残っており、世界最古の木造住宅としてギネスブックにも記載されている、奈良の法隆寺は築1300年以上。日本の木造建築は寿命が短いということは無さそうです。
    住宅は非常に高価なもので、普通住宅ローンを組んで購入しますが、住宅ローンが払い終わる25年から30年後には解体してまた新しい住宅を建築するというのが日本の住宅事情です。つまり家は一代限りの消費物なのです。
    対して欧米は何代にも渡って住み続ける事が普通で、イギリスではもし自分の代で家を建て替えないといけない場合はアンラッキーと思われるようです。
    壊して建て替える時代は終わりました。地球環境のことを考えればこれからは何世代にも渡ってリノベーションを繰り返しながら長く住まうことがカッコいい時代です。不便なところは直しながら、でもしっかりとした耐久性のある骨組みは何回も使っていく。そんな住まい方が懐かしくて新しい、今のライフスタイルです。